略奪・監禁

大好きな彼に逢いに行くぞ！と決意したものの・・・
考えると、1週間も休みなんてとれるはずも無くて。

マスターには理由が言えても、両親には言えないし、
さすがに子どもを1週間も放置できないし。

計画を綿密に練ろうとすればするほど、動けなくなる。
いっそのこと、すべてを放り出して、からだ全体でぶつかってみたい！
なんて考えるけど・・・
拒絶されたら、と考えると動けなくなる。

残酷な現実より、想いでの中で・・・と考えたり。
でも、もうこれが最後のチャンスかも・・・なんて考えたり。

ここ数日、激しくからだが疼く。
彼に、略奪されたい、監禁されたい。
二度と戻れないようにして欲しい。
自分では動けないから、無理にさらって欲しい。

こんな想いも、あと数日で冷めるよね、きっと。

怒られて以来、マスターとは以前より話せるようになった。
マスターから彼の話が出てきたことで、マスターに彼の昔話を聞くこともできたりする。
そんなことがうれしかったり、淋しかったり・・・

「かんきん」と打つと、「換金」と変換された。
「換金」は嫌だな。