天子の顔をした悪魔

彼の良くない癖、可愛い癖は・・・すねること。
　きっと、今もすねてるんだよね。
　ちょっと突き放すと、すぐすねるんだから・・・。

　でも、いいよね。
　いくつになっても、そうやって可愛くすねれるんだから。
　そういうところにも、女は弱いんだよね。

　そういう意味では、悪魔かも。
　あなたは天使の顔をした悪魔。
　
　でも、悪魔なら・・・魂だけ持っていかないで。
　魂と一緒に、からだまで持っていって欲しかった。
　ぜんぶ、何もかもあげたのに・・・

　奈落の底・・・奈落に底はあるの？
　あなたの奈落は深すぎて・・・
　落ちているのやら、浮んでいるのやら・・・
　わかっていることは、抜け出せないことだけ。

　

　今日、あなたの夢を見た。
　あなたが朝の食事をしているテーブルの下で、あなたのモノを咥えている夢。
　口に出してもらう精液が、わたしの朝の食事。
　健康診断もかねているみたい。
　「今日はいつもより薄味ですから、お疲れのようですね。」って言うわたし。ちょっと矛盾？

　目が覚めて・・・久しぶりに欲情していたわたしだけど、夫が横にいるから、我慢。
　濡れたパンティーをはき替えて、出勤モードだ！
　でも、仕事を始めてからHな気分にならなかったので心配してたんだ。よかった！
　いつまでも、女ではいたいもん。

　でも、思い出しちゃった。
　ずっと昔、
　「毎朝、飲ませてやるよ」って、咥えさせられながら、ニヒルな顔して言ってくれたこと。
　ウソになったわね。

　わたしの意識の底では、忘れてなかったんだね、
　ウソつきな悪魔の言葉なのに。

　あっ、時間だ。
　いってきま〜す！