元旦那の言動がどうにも怪しくて、
携帯を調べたら、あの人にまた電話をかけている。
許せない!
でも、聞いてもどうせ白を切るに違いない。

もう、こんな生活は嫌だ。
自分を偽って生きるのももうたくさん!
彼に逢いに行きたい!

そんなことをLadyに相談した。
学生達がいない、閑散とした喫茶店で。

わたしが言いたいことを散々に言った後、静寂が訪れると、
黙ってただ聞いていた彼女が、お店に飾っている弥勒菩薩の写真の額の後ろから、封筒を出してきた。

黄ばんだ封筒。
その中には手紙が入っていた。
同じように黄ばんだ和紙の手紙が。

Ladyがつぶやく。
「この間ね、この渡しそびれた手紙をね、彼に渡そうと思ったのよ。あのお祭りの日にね。もし、渡せなかったら、どこか香川のお寺で燃やそうかなって。でも、結局どちらもできなくて、またここに戻したのよ。」
「いつ書いたの?」
「ずっと、ずっと前。ずっと、ずっと。。。ちょうどいいわ、これ、あなたにあげる。うん、それもいいかも。」
「えっ?」
「でも、ここでは読まないで。そして感想とかも言わないで。この話は、もうこれでお終い。あなたがどうするかは、これを読んで決めるのもいいかもしれない。勇気は必要かもしれない。」

その内容。。。
これをここに書くことは、冒涜かもしれない。
でも、この熱情をこの和紙に閉じ込めておくのはもったいないような気がする。
もう、20年以上も閉じ込めてきた熱情だから。
だから、開放してあげたい。。。

「自分の体が怖い!・・・

キスで感じるなんて初めての経験。
めまいがして息をすることすら忘れそうでした。

貴方の手が体を伝い始めると、期待と共に怖さと恥ずかしさが突き上げてきました。
貴方の舌が全身を這う、まるで私の羞恥心を舐めとるように・・・・秘密の部分にまで!
恥ずかしい!
でも気持ちが良い!

舌が、指が、手の平が、あんなに感じるなんて信じられません。
貴方を受け入れて、全身の毛穴から溜まった恋心が溢れ出てきました。
休む間も無く貴方のものが子宮の奥まで刺激して、膣の中が感じることも始めて知りました。

本の中でしか知らなかった逝くことを、初めて、でも何度も教わりました。
あんなに熱いものだったなんて・・・。

もう、私、ダメになりそう。

一度だけ、たった一度だけと、
自分を言い聞かせて貴方の精を迎え入れた私ですが、
貴方の精が私の体の中でささやくのです。

また欲しいだろうって。」

勇気は必要かもしれない、って言う彼女の最後の言葉が、頭の中を駆け巡る。
勇気。。。
飛び込む勇気?
それとも、耐え忍ぶ勇気?

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