不安だった。。。

付き合っていた頃、ずっと不安だった。
いつ、他の子にあなたを取られるか、と。
もう、どうしようもないほど好きなのに、もし捨てられたらどうしよう、と。

でも、いま考えると。。。
ゆがんだわたしの心は、あなたがいないことよりも、わたしに対して向けられる嘲笑を、より怖れていたように思う。
「Lavy、ふられたんだって〜！」
「かわいそうに〜」
「誰に取られたのかな？」
そういう、他人の視線や噂話のことを考えると、あなたを絶対に繋ぎ止めないといけないように感じていた。
だから、毎日が幸せだったけれど、でも、それと同じくらい、毎日が不安だった。
あなたは、あまりにも無防備で無頓着だから。

どこまでも広い草原に、す〜っと大きく枝を広げる、ただ1本だけの大木のように、
他人の思惑なんか気にもせず、のんびりと生きるあなたにはわからなかったかもしれないけど、
わたしはいつも不安だった。怖くて怖くて仕様がなかった。
だから、逆にいつも虚勢を張っていた。

今考えると、結婚もその延長上にあったのかもしれない。
ふられるんじゃなくて、わたしがあなたをふる。
わたしが捨てられるんじゃなくて、わたしが捨てる。
それで、わたしは勝てるから。。。


でも、誰に勝ったんだろう。。。